イベント概要

イベント：　「美園うたカフェ」

開催期間：　令和元年12月13日（金）

取材日　：　令和元年12月13日（金）

開催場所：　アーバンデザインセンターみその（UDCMi）

「美園うたカフェ」とは・・・

美園公民館主催で行われる、「地域のお茶の間」をテーマにした地域交流イベント。

毎月第2金曜日に公民館で開催。

美園公民館長自らギターを手に取り伴奏。

伴奏に合わせ、来場者みんなで歌を歌い、歌の後は楽しい珈琲タイム。

珈琲は、西川口で喫茶店を経営していたマスター自ら開催日に合わせ店へ出向き豆を選び新鮮な状態で淹れるという本格的なもの。

昨年からはじめられ、今年で2年目。

イベントの様子

ギターの伴奏に合わせて皆で合唱

インタビュー

せっかくお邪魔させてもらったので、スタッフの皆様に少しだけインタビューもさせてもらいました☆

公民館職員　山本さん

ーー　うたカフェをはじめたきっかけを教えてもらってよいですか？

「地域のお茶の間づくり」をコンセプトとしてはじめたのがきっかけです。

本来、「公民館」そのものがその役割を担うべきですが何かきっかけみたいなものがないとやはり来てもらいにくいかな？と思って。

ーー「お茶の間づくり」って面白いですね！どうしてそのような発想をされたのですか？

美園エリアって地図（下の画像参照）を見てもらうとわかるんですが、東北自動車道、国道122号と高速鉄道で東西が分断されているんですよ。

同じエリア内なのに東西の行き来が不便で地域交流もさみしくなってしまっている。

特にこの写真には写っていない西側には昔からこの土地に住んでいる年配の方が多く、東側は新しく開発されたということもあって比較的若い方が多い。

そういった、世代的な分断も課題としてあるんですよね。

東西の分断、さらには世代的な分断といった地域の課題に則した何かを提供したかったというのはあります。

まずは、ご年配の方を対象に東西の分断をなんとかしようと思ってはじめました。

ーー「うた」や「本格珈琲」を利用しているのには理由があるんですか？

公民館の事業で元々人気なのは「歌」と「体操」だったんです。

かといって、もともと提供していたような「歌」や「体操」の講座を提供するっていうのは何か違うし、たんにお茶を置いておくだけでもそれじゃあ「コミュニティの始まり」にはならないだろう・・・と。

ひとつには地域の人が地域の人をもてなす、といようなものをしたいというのもあって、以前から交流のあったマスターにお願いして本格的な珈琲を淹れてもらうようにしました。

「歌」か「体操」かは迷ったんですが、館長が「俺で良かったら伴奏するよ！」って手を挙げてくれて、それでこういう形になりました。

ーーなるほど、ありがとうございました！

美園エリア周辺地図

美園公民館長　一條正美さん

ーー館長自ら手を挙げて「ギターやるよ！」とおっしゃったそうですが？

ええ、昔ちょっとギターやっていてこの話があったときも丁度ギター習って2年くらい経っていたので、よかったら俺がやるよと・・・（笑

職員2人の前で実際に演奏プレゼンして、「まあ、いいんじゃない」みたいにOKがでたのでやっています（笑

まあ、そこまでやって「だめだよ」とは言いにくかったのかもしれないけど（笑

ーー毎月開催ときいていますが、選曲とかは福山さん自らがされているんですか？

そうです。最初の歌と最後の歌は毎回決めていて、ほかはその時期にあったのを私が選んでいます。

本当は個人的には「フォークソング」なんかが好きなんですけど、あまり受けがよくなかったというかノリがいまいちだったので、もうすこし古い時代の歌を選ぶようにしています。

今日でいうと、吉永小百合の「寒い朝」とか、坂本九の「上を向いて歩こう」とか(笑

ーーお客さんの世代的に「フォーク」世代かと思ったけど違うんですね？

そうですね。

来られる方の平均でみると、70代…　70～75歳くらいの方が多いと思います。

世代的にはフォークにはまった世代よりはちょっと上になるんだと思います。

ーーそうなんですね！でもフォーク以外の歌もとても楽しく聞けました。ありがとうございます。

マスター

ーー今日の珈琲、こちら私はブラックで頂きましたがとても美味しいですね！

ジャーマンブレンドって言って、お店をやっていたときと同じものを提供しています。

ーー毎回、違う種類の豆を選んでいるんですか？

そうですね。

ジャーマンブレンドはうちの店のブレンドだったんですが隔月で出しています。

その間の月は、モカとかキリマンジャロ、ブラジルなどから選んでお出ししています。

ーーお客さんもとても喜んでいましたね！

いま、こういう珈琲をのませてくれるところ少なくなりましたからね。

僕たちが若いころは、こういうドリップ珈琲をだす喫茶店が多かったので、ある程度以上の年齢の方には喜んでもらえるんですよ(笑

喜んで飲んでもらえるんで、僕も楽しいです。

楽しくなきゃできないですからね(笑

ーーありがとうございました！

イベントに行ってみて・・・

スタート当初から20名ほどの来場者があったそうですが、今では40名もの方が来られる月に一度のビッグイベントに。

40杯以上の珈琲をハンドドリップで淹れるのですが、極力お待たせしないようにと思って淹れるそうです。

また、帰りがけには来場した皆さんがスタッフの方たちに「ありがとうね」「また来るからね」と温かい言葉をかけて帰っていくのが印象的でした。

中には「後ろのほうは見にくいから席の配置考えてね」など率直なご要望も。

地元の方とスタッフの方との間でとても意思の疎通がとれているイベントだなぁ、と感じました。

口コミで来場者は増える一方ということで、嬉しい悩みもあるでしょうが、現在改修中の公民館が再び使えるようになればその問題も解決か！？

とても温かいイベントでした＾＾

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